時計やベルトといった商品の特徴について考えてみますと、どちらも生活必需品であるという側面と、贅沢品としての要素をも併せ持っているという側面があります。しかし、このような両商品の特徴も、時代の遷り変わりとともに、変化をしてきていると言えるのではないでしょうか。例えば、前者の商品について言えば、今や携帯電話やスマートホンに時刻表示機能がついているのは当たり前の状況となっています。それから、後者の商品について言えば、今や背広にネクタイといった格好だけではなく、カジュアルな服装が流行っている状況となっており、必ずしもウェストにバンドをつけなければならないという状態ではなくなってきていると言えます。それから、昔のようにこれらの商品を店舗で買わなければならないという状況でもありません。

穴あきタイプと穴なしタイプのベルト

例えば、ベルトについて考えてみますと、この商品を購入する際に面倒なのは、自分の体つきにあった商品を見つけるということです。特に、穴のあいているタイプのバンドの場合には、自分のウェストに合った位置に穴があいていないと、せっかく買っても役に立たない商品ということになっています。このような探索が面倒な方の場合には、穴のあいていないバンドを買ってみるという方法もあります。このタイプのバンドの場合には、はじめはその使い勝手に戸惑うこともあるものですが、このタイプのバンドならではのメリットというものもあります。すなわち、穴のあいているタイプの場合には、どうしてもこの穴の周辺からバンドがボロボロになってしまうものですが、穴のあいていないタイプの場合には、このような劣化が起こらないわけです。

高級時計と電子ウォッチという潮流

一方、時計の場合には、デパートの宝飾品売り場などに一緒に売られている場合がよくあるものです。すなわち、この商品の場合には、だだ単に時刻表示という機能だけを満たせばよいというのではなく、ステータス・シンボルとしての需要というものが存在しているわけなのです。それは、先に述べたように、今や携帯電話やスマートホンに時刻表示機能が標準装備されているというような状況によるものですが、これはこのようなハイテク分野にも言えることです。すなわち、携帯電話やスマートホンに時刻表示機能を組み込むのではなく、電子機器としてのウォッチという新カテゴリーの商品を創り出して、ここに携帯電話やスマートホンの機能を組み込むという逆の発想をすることによって、需要を喚起するという手法です。